2009天災+人災+神砦+天才の仏縦断1

私…フランスを母国にしたいが、正真正銘100%日本人

相棒…母国は日本! どこでも日本語で通す120%日本人

Dさん…相棒の友人、フランス人の夫とル・マンに住む元100%日本人

今回の目玉:

1,F2レーシングカーに触れる 
2,車を運転する 
3,フランスの個人宅訪問
4,世界遺産とプロジェクション・マッピング


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出発前日

九州気象観測史上記録的豪雨に九州の北部が見舞われていた。

テレビでは、福岡の土砂崩れや冠水などを絶え間なく報道していた。

翌日福岡空港まで送迎してもらうつもりで姉の家に来ていた私はテレビに釘付けになった。避難場所はどこだの、どこの雨量が○○mmだの…。

そんな中、福岡空港の様子が画面に映った。飛行機の車輪が半分浸かっていた。

「飛行機大丈夫?」と姉家族から心配される中、携帯電話が鳴る。同行する相棒が「飛行機の欠航」を知らせてきた。福岡=成田間が機材の準備ができないため、欠航になったのだ。

国内線が欠航になったからと言っても、国際線が欠航になるわけでも、ホテルが自動的にキャンセルされる訳でもない。 

「じゃあ、どうする?」

相棒は自宅のパソコンで、代替えを検索していた。「福岡空港からの便が…、佐賀からの便が…」とか、プチパニックの私の頭は処理し切れていない。何せ、自分のパソコンがそこにない。

混乱を沈めるためにもパソコンを使って自分で検索しないことにはと思い、姪のパソコンを借りた。

やはり7:15便欠航。その時は既に22:00をまわっていた。航空会社に電話しても誰も出るわけもなく、音声ガイドが淡々と話すのみ。欠航になったときに送られるはずのメールも一切来なかった。これは出た後もなかった。

冠水した福岡から同じ航空会社で便を探すか、佐賀から他社便で飛ぶか、悩んだ末、同じ会社の便にした。
選んだ7:05便は成田までは飛ばない。羽田から移動しなければならない。これも問題だった。

羽田に着く時間やら荷物をピックする時間やらを考えて、40分後くらいのリムジンバスを予約した。これでも、どうかと思ったが、国際線はウェブチェックイン済みだからなんとかなるかもしれないと半分賭けだった。

羽田便への予約は別途支払わなければならなかったが、これは交渉すればどうにかなるだろうと考えた。

航空券を買った後でも、「これでよかったのか」と自問自答。他社便で福岡=成田便もあったことを後から知る。やっぱりパニクっていた。

予約が完了した時点で、23時半をまわっていた。テレビでは相変わらずと言うより、一層悪化している福岡の情報が流れていた。

実は、この時、姉家族の一人が福岡まで出向いていて、福岡に足止めを食らっていた。自然の驚異に為す術もなくと言った方が良いだろう。

不安なまま就寝するが、眠れない。


7月25日

浅い眠りをしている時に、玄関が開く音がした。やっとのことで福岡から帰ってきたのだろう。3時前後だった。

眠れないまま、出発の時間が来た。4:30に起床。

空港まで行き着けるのか?不安なまま、雨の中、自分の車で姉と福岡空港まで向かった。

高速道路は福岡空港手前の太宰府から上が通行止め。最初から下道を行くことにしていたが、どこも冠水していなかった。

心配された福岡空港も滑走路が見えた。少し安心した。

もし、飛行機が飛ばなければ家に帰らなければならないので、姉に待ってもらった。相棒と合流して国際線乗り継ぎのカウンターに並んだ。外国人もたくさんいた。おそらく同じ便に乗る人ばかりだろう。

手続きに時間がかかり過ぎていた。順番が回ってきて羽田便を予約したことを告げ、欠航便との入れ替えをしてもらえた。

羽田便に乗って成田=パリ間の便に間に合うのか聞くと、ここでは何も言えないとの返答が帰ってきた。リムジンバスの予約のことも告げ、先方にも伝えて欲しいと頼んだ。

荷物を預けてやっとここで、姉ともお別れ。私の車で自宅まで帰って行った。

搭乗まで残り時間も少なかったので、出発口に行く。セキュリティはすごい列。係の人に始発便であることを告げると「大丈夫です」と言われた。何とか通って7番ゲートへ。

既に搭乗は始まっていたが、空席が目立つ。出発時間が迫っても、私たちと同じように便をまわってきた人たちを待って動かない。あと50人。あと30人。全てがそろったのが7:15だった。

離陸は7:35やはり30分送れた。
9:15のリムジンバスに間に合うかどうかあやしくなってきた。

8:53羽田到着。地上係員を捕まえて聞くように言われたから、地上係員を捜す。ゲート先に数名待っていた。詰め寄る乗客たち。乗り継ぎの国際線などを確認していた。

その係員と一緒に荷物を取ってついて行くように指示が出されたから、ついて行くが荷物が出ない。このとき、若い係員は既にプチパニックだった。

荷物は9:15に出てきたが、予約のリムジンが出てしまった。

待つように言われてついて行けば、リムジンバスチケット売り場。「え?チケット買うの?特別にバス手配していないの?」

しかも、販売機に示されたバスの時刻は9:55。70分かかるから、着くのは11:15。飛行機は11:05 発。60分で着くと言われても、11:05
不可能ではないか、ここまで来て。

そのことを何とかしてくれないかと係員に訴えるが、プチパニック状態だからどうにもならない。この不測の事態にプチ切れて、ニューヨーク行きの人やパリ行きの人がこの若い係員に怒り出した。

そこで、私はチーフらしき人にパリからマルセイユ行きに乗り換えなければならないことを訴えた。それを聞いたチーフは必死に動いた。

リムジンバスの人に何度もお願いするので、今度はリムジンバスの係がぶち切れた。

「いい加減にしろよ!!!」
「あんたのところばかりじゃないんだ。こっちだってテンパってんだよ!!!」と2~3度叫ぶ。確かに。

それでもチーフは粘る、私たちに謝り続けながら。

お陰で5分早いバスに乗れた。乗れた時点で、疲れがドオッと出た。朝ご飯も食べていなかったので、お腹が減り、Dさんへの手みやげのお菓子を開け食べた。

半ば諦めモードでバスは成田まで進み、空港入り口のセキュリティで止まったのが、10:50。

成田のターミナルに着くと、2名のスーツ姿の男性と2名の地上係員らしき女性を窓の外に見た。「とりあえず、捕まえるか」と降りてすぐに話しかけると、

「お待ちしていました」 と言葉が返ってきた。

私たちのスーツケースを男性が運び、女性も伴って航空会社のカウンターに走った。そこで荷物を預け、マルセイユ行きまでチケットをもらった。

そこから、特別なセキュリティを通過し、通関を通常通り通って、ひた走り。その間、話す暇があるときは欠航のこととか、走らせたこととかひたすら謝罪をされた。

男性一人はちょっと役職が上そう。その甲斐あって11:05にゲートに到着し、予約とは違う前の方のエコノミー席に着いた。

しかし、荷物が乗れていないので、30分遅れで離陸することになった。その間「乗れた」とだけ姉にメールをした。そこでやっと気持ちが落ち着いてきた。何度も謝罪されたことで気持ちもすーっとなっていた。力が抜けて眠くなった。

3列並びの1席は空き席だったので、アームレストは動かせないが手荷物を枕に眠った。

ふと、気づくと離陸している。『機体は若干傾いている。』と思いながらも「もう、ベルト外していいんだよね?」と相棒に聞くと「うん」と言われ、立って収納庫のサンダルを取ろうとした。すると、

「お客様、お座りください!!」と叫び声がした。 

まだ、離陸したばかりだった。慌てて座り、ドキドキした。
2人とも正常ではなかった。やってしまったことはどうにもならないので、反省して寝た。

食事時には起きて照り焼きを食べた。途中起きて、「天使にラブソングを」と「ドラゴンボール」実写版を見た。「ドラゴンボール」は見なくても良かった…。

こうして、何とか旅行が軌道に乗り始めたかのように思われた。

パリCDG空港2Eに着くと、入国審査を終え、2Fに移動した。セキュリティを通過したすぐ左手にラデュレを発見。よく見るサイトで話題だっただけに嬉しかった。コイン型のチョコやマカロン、カヌレ、5cmくらいのチョコ玉を買う。

CDG空港2Fの内部は変わっていた。ポールが入っていたので、生ハムとトマトのサンドウィッチと飲み物を買って食べた。マカロンも美味しい。

マルセイユ行きのAFは3-3の並び。私たちの隣には赤ちゃんを連れたお母さんが乗った。赤ちゃんの愛想が良いことと、こぼれ落ちそうな目が印象に残った。
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機内ではチーズ入りサンドウィッチが配られた。
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20:30マルセイユに着き、急いでナベットバスを探すとバス停は出口右手にあった。ちょうどバスが来ており、チケット売り場で8.50ユーロを払って買い、バスに乗った。
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30分も経たないうちにマルセイユ・サン・シャルル駅に着いた。夕暮れ時の駅から、ノートラダム・ドゥ・ラ・ギャルド大聖堂がマルセイユの頂きに腰を据えているのが見えるほど、駅も小高い場所に建っていた。
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ホテルは、ネットで予約していて、場所もグーグルで確認していた。グーグルで見た縞柄の部分が階段であったこと以外は順調だった。
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その階段を下って行った先のホテルで2度目の波乱が待ち受けていた。

40代後半の男性がレセプションにいたので、名前を告げた。パソコンで確認する彼の口から予想外のセリフが。

「予約に名前がない。」

ええ???そんなばかな!!ちゃんと予約したし、直前にメールまで来た。

日本語混じりのメールをプリントアウトしていたので見せたが、「When booking ?! 」と怒鳴られる。

流ちょうに話せないので、予約した日付を指さしたり、紙に英語で書いたりしてなんとか伝えようとした。

しかし、彼は納得しない。紙には予約番号も書かれている。「What エージェンシー?」と言われて、HPからだよ、インターネットオファースーペリアツインだよって言っても、首を振るばかり。

しかしこちらも引き下がれない。ここで泊まらなかったら、ノーショーとして一泊分引き落とされるかも知れない。

引き下がらない私たちに対して仕方なく鍵をよこした。プリントアウトした紙は取られたまんま。

部屋はフランス式3階。上がろうとするとエレベーターが故障している。身も心も疲れ切ったまま3階までヨタヨタと上がった。部屋は広く、通りに面していた。土曜日と言うこともあって、一晩中うるさかった。

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この記事へのコメント

2015年12月17日 16:54
しかし映画並みのギリギリセーフって感じですね
普通ならダメそうなのに、10:50に成田の入り口セキュリティーに到着したのに飛行機は飛ばずに待っていてくれたなんて、ビックリですね

ネットで予約したのに、予約が通って無い事は外国では時々ある事なんですか?
それと予約確認のメールをプリントアウトしたのを見せてもダメなんですか?
国内のホテルをネット予約する事はありますが、このような事は一度もありません
外国に個人手配で旅行して、こんな事に遭遇したら自分だったら完全にパニクッてダメですね(笑)
現実逃避な旅人
2015年12月17日 17:50
ゆけむりさんへ

この時は相当焦りましたが、1時間遅れた飛行機が定時に目的地に着いた記憶などから、上空を飛んでいるときにスピードをコントロールできるんだなあと思ったことを思い出しました。
小一時間ほどだったら、遅れた乗客を待った方が航空会社にとってリスクが少ないのかもしれませんね。他にも乗り継ぎ便が待っていてくれたことがあります。

ホテルのホームページからより、ホテルを扱うサイトから申し込んだほうが確実だなと思います。旅行会社を経由したのに、ホテルのパソコンの不具合で予約できていなかったことが日本でもありました。この時は、しっかり確認が取れ、宿泊ができました。この件以降はBooking.comを利用しています。
2015年12月17日 22:07
自分は2度ほど有無を言わせず飛んで行かれた事があります
容赦なくです・・・
海外ではそれが当たり前だと思っていましたし、逆に日本で何度も放送で呼び掛けているのに現れず、結局搭乗がかなり遅れる事も珍しくないですよね
今回のケースは天災がらみなのでご自身に落ち度はないと思いますが、免税店での買い物に夢中になって遅れるなんてのはダメ
置いて行くべきだと内心思っちゃったりします
もっと寛大な気持ちになるんべきでしょうかね?

なるほど、でも自分なんかは確認メールが来れば絶対OKだと今まで信じていましたよ
話はちょっとズレますが、ネットクーポンで宿泊券を購入したんですが、空室はいっぱいあるのに予約が取れない事がありました
直接電話をしたんですが、もめにもめて結局泊まらずお金を無駄にしたことが一度だけあります
現実逃避な旅人
2015年12月17日 22:33
ゆけむりさんへ

これ以外に飛行機が飛んで行ったことはアメリカのロスでテロ後の大混雑が原因で1回、吹雪で飛行機が飛ばなかったことがアメリカで1回です。
いずれも、私たちに落ち度はなく、代替えの飛行機が用意されました。こういうときは、JALやANAなどの航空会社がいいですね。仕事をしてくれます。必ず、往復通しで予約することがいいみたいです。

こんな経験しないほうが一番ですけどね(^^;)
2016年12月03日 20:25
これまでの旅でも,けっこうハラハラドキドキでしたが,今回は半端無いっていうか,息苦しくて,いつになったら終息するんだろうって,思いながら読み進めました。現実逃避な旅人様だから何とか切り抜けるはずだって思いながら・・・。息苦しくても空気はある!
現実逃避な旅人
2016年12月03日 21:01
たろにゃんさんへ

なんとか、するしかないんですよね!
こうなったら(; ・`д・´)( ゚Д゚)

この時の、眠れないこと眠れないこと。心臓バクバクしていました。
個人旅行は全てのリスクに対して個人が立ち向かわなければならないので、大変です。しかし、そんな状況から脱する旅に、強くなっていく気がします

「はい、すみません。」で引き下がる日本人では行けませんね
2017年04月29日 05:03
タイトル見て、またハプニングの予感やわって。。。
読み始めたらドキドキ、ハラハラして心臓に悪いですよ(笑)

きっと、現実逃避な旅人さんやから何とかなるんちゃうやろかって。。。
なった(笑)
凄すぎです 
現実逃避な旅人
2017年04月29日 06:37
とまるさんへ

個人旅行って、誰もサポートしてくれませんからね、全責任は自分・・・。ハプニングにどう対処するか、まだまだ未熟です(^^;)

あらゆる手を、あらゆる可能性を、瞬時で閃く・・・うん、そこまでいかない。

でも、このスリルが非現実に欲しいんでしょうね、私は

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